子どもの集中力が続かない?オンライン英会話を楽しく続けるための5つの工夫

「せっかくオンライン英会話を始めたのに、全然集中してくれない…」
そんなお悩みを持つ保護者の方は少なくありません。特に小学生の子どもにとって、画面越しのレッスンに長時間集中するのは簡単なことではありません。でも大丈夫。ちょっとした工夫で、子どもはぐんと前向きになり、レッスンが「楽しい時間」へと変わっていきます。
この記事では、子どもの集中力を引き出しながら、オンライン英会話を無理なく続けていくための5つのコツをご紹介します。
目次
- ○ 1. 子どもの集中力はどれくらい続くのか?
- ・年齢に応じた集中持続時間の目安
- ・集中力を妨げる要因とは
- ○ 2. 集中力が続かない原因とその対策
- ・環境要因:学習スペースの整備
- ・心理的要因:興味・関心の欠如
- ・身体的要因:疲労や体調不良
- ○ 集中力を高めるための具体的な方法
- ・タイマーを使った時間管理
- ・ポモドーロ・テクニックの活用
- ○ オンライン英会話で集中力を維持する工夫
- ・レッスン時間の最適化(15分~25分)
- ・インタラクティブな教材やアクティビティの導入
- ・講師との相性やコミュニケーションの工夫
- ○ 保護者ができるサポートとフォローアップ
- ・学習後の振り返りとフィードバック
- ・小さな成功体験の積み重ね
- ・日常生活での英語の取り入れ方
- ○ まとめ
1. 子どもの集中力はどれくらい続くのか?
「うちの子、すぐに飽きてしまって…」
そんな声をよく耳にしますが、実はそれ、自然なことなんです。
小学生の子どもがひとつのことに集中できる時間は、おおよそ 年齢+1〜2分 と言われています。たとえば8歳なら、集中力が続くのは 10分前後 が目安。
つまり、大人が思う「30分くらいは頑張ってほしい」という感覚は、子どもにとってはかなりハードルが高いのです。
子どもの集中力の特性を知っておくことで、無理なく楽しく学べる工夫が見えてきます。次の章では、なぜ集中が続かないのか、その原因を深掘りしていきます。
年齢に応じた集中持続時間の目安
心理学や教育の分野では、子どもの集中時間は「年齢+1〜2分」がひとつの目安とされています。
これはもちろん個人差がありますが、一般的には以下のようになります:
年齢 集中持続時間の目安
5歳 約6〜7分
6歳 約7〜8分
7歳 約8〜9分
8歳 約9〜10分
9歳 約10〜11分
10歳 約11〜12分
長くても15分が限界というケースも多く、30分連続で集中するのは、子どもにとってはかなりのチャレンジです。
集中力を妨げる要因とは
1. 周囲の環境が集中を妨げている
子どもは大人以上に周囲の刺激に敏感です。
・テレビやスマホの音
・兄弟姉妹の声や動き
・散らかった机の上や、おもちゃの存在
こうした視覚・聴覚のノイズは、子どもの集中力を一瞬で奪ってしまいます。
特にオンライン学習では、家庭の環境が教室になるため、静かな場所や背景の整理が重要です。
2. 姿勢や体調が影響している
集中には、実は姿勢や体の状態も大きく関係しています。
・椅子が合っていない
・姿勢が悪く、長時間座っていられない
・疲れている・眠い・空腹
こういった身体の違和感や不快感が、集中を妨げてしまいます。レッスン前に少しストレッチをしたり、正しい姿勢をサポートするクッションなどを使うと集中しやすくなります。
3. 難しすぎる・簡単すぎる内容
子どもにとって「自分のレベルに合っていない学習」は苦痛です。
・難しすぎる → 理解できず飽きる
・簡単すぎる → 退屈になり気が散る
この“レベルのミスマッチ”は、集中力の低下につながります。お子さんの理解度や性格に合った教材や講師を選ぶことが、継続のカギです。
4. ゴールや目的が見えていない
「なぜ英語をやっているのか」が子ども自身に伝わっていないと、集中は続きません。
・ゴールが見えない
・成長を実感できない
・楽しさを感じられない
そんな状態では、モチベーションも集中力も上がりません。小さな達成でも「できたね!」と声をかけたり、目に見える形で進歩を見せることが大切です。
5. 不安や緊張、自己肯定感の低下
・「間違えたらどうしよう」
・「先生の言っていることがわからない」
こうした心のブレーキも、集中を妨げる要因のひとつ。
オンライン英会話では、特に初対面の講師とのやりとりに緊張する子も多いです。慣れた講師を選ぶ、レッスン後に安心できるフィードバックを与えるなど、心の安全基地づくりも意識しましょう。
2. 集中力が続かない原因とその対策
オンライン英会話を受けていても、途中でそわそわし始めたり、講師の話が耳に入らなくなったり…そんな様子に心当たりはありませんか?
実は、子どもの集中力が続かないのには、いくつか共通する原因があります。
でもご安心ください。原因がわかれば、適切な対策も見えてきます。
ここでは、よくある集中力低下のパターンと、その解決策をわかりやすくご紹介します。
環境要因:学習スペースの整備
学習スペースの整備が集中力アップのカギ
子どもがオンライン英会話を受ける際、意外と見落とされがちなのが「学習環境」です。実は、集中力を持続させるためには、周囲の環境がとても大切な役割を果たしています。
なぜ学習スペースが重要なの?
集中力は環境から大きな影響を受けます。テレビの音や家族の話し声、スマホの通知など、気が散るものが多いと、子どもは英語のレッスンに集中できません。反対に、静かで整った学習スペースがあれば、自然と集中しやすくなります。
理想的な学習スペースのポイント
〇静かな場所を選ぶ
リビングの一角や子ども部屋の机など、できるだけ騒音が少ない場所が理想です。
〇整理整頓を心がける
教材や文房具をきちんと揃え、散らかっていない環境は、気持ちを落ち着け、集中を助けます。
〇視線をそらさない工夫
テレビやおもちゃなど、気が散るものは見えないように配置しましょう。
〇快適な椅子と机
体に合った椅子と机を用意することで、疲れにくく、長時間座っても集中力が持続しやすくなります。
心理的要因:興味・関心の欠如
原因①:英語に触れる機会が少なく、想像がつかない
改善策:
→ 英語が“身近な存在”になるような工夫を。
たとえばディズニー英語の歌、絵本、アニメなど、お子さまの好きなもので英語に触れられる環境をつくる。
例:「ディズニーの英語版を一緒に観てみよう!」
原因②:「難しそう」「できなさそう」という先入観
改善策:
→ 最初から完璧を求めず、“できた!”を感じられる小さな成功体験を重ねることが大切。
例:「Hello! が言えたね!」とすぐに褒めてあげる
原因③:大人が「勉強」として押しつけてしまっている
改善策:
→ 無理にやらせようとせず、「話せたら楽しいことが増えるよ」という未来の楽しさを伝える。
例:「外国のお友達と話せるようになるかも!」
原因④:レッスン内容が本人の興味とズレている
改善策:
→ 子どもの「好き」や「得意」をベースにしたレッスン選びがポイント。
フリートーク型やテーマ別会話ができるスクールがおすすめ。
例:「犬の話を英語でしてみよう!」など、本人が話したいことを中心にする
身体的要因:疲労や体調不良
「最近なんだか、英語のレッスンに身が入らないみたいで…」
お子さまのそんな様子に、心配されたことはありませんか?
でもそれ、**“やる気”の問題ではなく“体のサイン”**かもしれません。
■ 小学生の集中力は「体調」に大きく左右される
小学生は、学校や習いごとが忙しくなってくる時期。
さらに最近は気温差や環境の変化も大きく、疲れがたまりやすい年齢です。
「今日は元気そうに見えるけど、なんとなく集中してない」
「前は楽しそうにレッスンを受けていたのに、最近そっけない…」
そんなとき、体の疲労や軽い不調が、心の状態や学びの意欲に影響していることがあります。
■ よくある原因とサイン
原因 よく見られるサイン
①学校や習いごとの詰め込み レッスン中にあくび、ぼーっとする
②睡眠不足 イライラする、反応が鈍い
③季節の変わり目の不調 やる気が出ない、レッスンを嫌がる
④緊張やストレスの蓄積 笑顔が減る、無口になる
■ 保護者ができるサポート
1. 「休む勇気」も学びのひとつ
疲れている日には、無理にやらせず休ませることも大切です。
一度立ち止まることで、次回のやる気につながることもあります。
2. 時間帯の見直しをしてみる
夜遅い時間や、学校の後すぐのレッスンは疲れが出やすいもの。
集中できる時間帯に変えるだけでも、ぐっと効果が変わります。
3. 「今日はどうだった?」のひと声を
体調と気分はセットです。レッスン後に「楽しかった?」と聞いてみることで、
子ども自身も「今日は疲れてたかも」と気づくきっかけになります。
集中力を高めるための具体的な方法
「レッスン中、なんだか落ち着かない…」
「聞いているようで、頭に入っていないみたい…」
そんなお子さまの様子に、心配されたことはありませんか?
実は、集中力は“生まれつき”ではなく、ちょっとした工夫で育てられる力です。
特に小学生のうちは、体調・環境・気分など、あらゆる要素が集中力に影響します。
でも裏を返せば、ちょっとした“きっかけ”で驚くほど変わることもあるのです。
この記事では、英会話レッスンをもっと充実させるための、
おうちでもできる「集中力アップの具体的な方法」をご紹介します。
タイマーを使った時間管理
タイマーの効果って?
① 時間のゴールがわかると、がんばれる
大人でも「あと10分で終わる」とわかっていれば、集中できますよね?
子どもも同じで、終わりが見えるからこそ、今に集中できるのです。
② “ダラダラ”が減る
「15分だけやろう」とタイマーをセットすると、
最初はイヤイヤでも、意外と集中してやってくれます。
そして終わるころには「もうちょっとやってみようかな」と気持ちが変わることも。
③ 遊び感覚で楽しくなる
「よーいスタート!」とゲーム感覚で始めるだけでも、子どもの気持ちは切り替わります。
小さな砂時計やかわいいキッチンタイマーなど、“自分だけのタイマー”を用意するのもおすすめです。
■どんなふうに使うの?
〇英語のレッスン前に「気持ちの切り替え」に使う
→ 例:「レッスン前に3分だけ静かにする時間」としてセット。集中のスイッチが入ります。
〇英語の宿題に「15分チャレンジ」
→ タイマーで15分を計って「終わらなければ、また明日」くらいの軽い気持ちで始めましょう。
〇レッスン後の「5分ふりかえりタイム」
→ レッスンで習ったことを思い出して話す時間を、短く決めて取り入れるのも◎。
ポモドーロ・テクニックの活用
■ ポモドーロ・テクニックって何?
イタリア語で「トマト」を意味する “ポモドーロ”。
開発者がトマト型のキッチンタイマーを使っていたことから名づけられました。
そのやり方は、とってもシンプル!
▼ 基本の流れ(25分+5分)
25分集中して取り組む
5分休憩する
このセットを1回として、2〜4回ほど繰り返します。
「えっ、たった25分?」と思うかもしれませんが、
逆に**「25分だけ頑張ろう!」と思えるからこそ集中できる**のです。
■ なぜ小学生に合うの?
〇時間が見えるから、やる気になる
→ 「あと○分」と明確なので、終わりが見えて安心。集中が持続しやすくなります。
〇短時間だから“頑張りすぎない”
→ 小学生にとって「長時間」は苦手。でも25分ならがんばれます。
〇休憩もルールに含まれている
→ 最初から「休憩ありき」なので、メリハリがついて疲れにくくなります。
■ 英会話学習での活用法
● 英語の単語暗記に
→ 25分間で集中して覚える → 5分で深呼吸&目を休める
● オンライン英会話の予習復習に
→ レッスン前に25分「予習タイム」→ レッスン → レッスン後に25分「ふりかえりタイム」
● 親子でチャレンジ!
→ 親子でタイマーをセットして「一緒に集中する時間」として使ってみるのもおすすめ!
■ ちょっとしたコツ
最初は「15分+5分」など、短めからスタートしてOK!
砂時計やキッチンタイマーなど、目に見えるツールを使うと効果的
1セット終わったら、しっかり「できたね!」と声かけしてあげましょう
オンライン英会話で集中力を維持する工夫
オンライン英会話は、自宅で気軽に英語にふれられる便利な学習スタイル。
でも、こんなお悩みはありませんか?
レッスン中にソワソワしはじめる
先生の話を聞いていないことがある
集中が切れて、返事がぼんやり…
実は、オンラインならではの「環境」や「気持ちの準備」が集中力に大きく関わっています。
ちょっとした工夫を取り入れるだけで、子どもの集中力はグンとアップするんです。
この記事では、お子さまが楽しく・前向きにレッスンに取り組めるようになる、
オンライン英会話ならではの集中力キープ術をご紹介します!
レッスン時間の最適化(15分~25分)
「30分のレッスン中に、集中しているのは前半だけ…」
そんな様子を見たことはありませんか?
実は、小学生の集中力は15~25分程度が限界とも言われています。
長すぎると飽きてしまい、内容が頭に残らないことも。
そこでおすすめなのが、あえて短時間で区切るレッスンです。
たとえば15分なら、最後までしっかり集中しやすく、
「できた!」という達成感も得られやすくなります。
まずは「短くても集中できる時間」を積み重ねて、
英会話の時間=“楽しくがんばる時間”と感じてもらえるようにしていきましょう!
インタラクティブな教材やアクティビティの導入
子どもがじっと座って“聞いているだけ”のレッスン…退屈そうにしていませんか?
そんなときこそ、動きのある教材や会話を引き出すアクティビティの出番です!
例えば:
ディズニーキャラクターが登場するストーリー形式の教材
ジェスチャーを交えたクイズゲーム
英語で「好きなもの当てっこ」をする対話型レッスン
など、インタラクティブな要素を取り入れることで、
「聞くだけ」ではなく、「一緒にやっている感覚」になり、自然と集中力が続きます。
子どもにとっては“遊びながら英語”の感覚。
だからこそ、楽しさの中で英語力が身につくのです。
講師との相性やコミュニケーションの工夫
集中力が続かない原因のひとつに、先生との相性も関係している場合があります。
話し方やテンポ、声のトーンなどが合わないと、
「なんとなく苦手…」「つまらないかも」と感じてしまうことも。
逆に、子どもに合わせたコミュニケーションをしてくれる先生に出会えると、
それだけでレッスンがぐんと楽しくなり、自然と集中力もアップします。
おすすめは:
先生を自由に選べるスクールを選ぶこと
何回か試してみて、子どもが安心できる先生を見つけること
レッスン前に親子で「今日はどんなこと話す?」と気持ちをほぐしておくこと
英会話は「相手がいる学び」。だからこそ、先生との関係づくりがとても大切なんです。
保護者ができるサポートとフォローアップ
「英語を楽しく続けてほしいけど、親として何をしてあげればいいのかわからない」
そんな風に思うことはありませんか?
小学生の英語学習、とくにオンライン英会話では、
保護者のサポートが“やる気”と“継続”のカギになります。
とはいえ、「勉強しなさい!」と声をかけすぎると逆効果に。
大切なのは、無理なく自然にサポートすること。
今回は、英会話レッスンをもっと前向きに、楽しく続けるために、
保護者ができる具体的なサポート方法をご紹介します。
学習後の振り返りとフィードバック
英会話のレッスンが終わったら、ぜひお子さまと一緒に振り返りの時間をもちましょう。
「今日のレッスンで何が楽しかった?」
「どんな言葉を覚えた?」と、簡単な質問からスタート。
このふりかえりは、学んだ内容を頭の中で整理する手助けになります。
また、親子で話すことでお子さまも「英語のレッスンは大切な時間なんだ」と実感し、やる気がアップ!
フィードバックは、失敗や間違いを指摘するのではなく、できたことを中心に伝えましょう。
「ここが上手だったね」「よく頑張ったね」と認めることで、自己肯定感が育ちます。
親のあたたかい言葉が、次のレッスンへの前向きな気持ちにつながりますよ。
小さな成功体験の積み重ね
英語学習で大切なのは、一気にたくさん覚えることではなく、「できた!」という小さな成功体験を積み重ねることです。
例えば、「今日のレッスンで新しい単語を3つ覚えた」「先生の質問にちゃんと答えられた」など、日々の小さな達成感を見逃さずに褒めてあげましょう。
成功体験が積み重なると、子どもは「英語って楽しい!」と感じ、もっと挑戦したい気持ちが湧いてきます。
また、成功体験は自信となり、集中力や継続力の向上にもつながります。
保護者の皆さんも、結果だけでなく「がんばった過程」をしっかり褒めてあげることがポイントです。
日常生活での英語の取り入れ方
おうちでの毎日の生活の中にも、無理なく英語を取り入れる方法があります。
たとえば…
食事中に「This is delicious!(これはおいしい!)」と言ってみる
お買い物のときに「How much is this?(これはいくら?)」と聞いてみる
好きな歌やアニメの英語フレーズを一緒に口ずさむ
日常の“ちょっとした英語”が、お子さまの英語力アップの大きな味方に!
何より、親子で一緒に楽しむことで「英語って身近で楽しい!」という意識が育ちます。
毎日の生活の中で英語を使う機会が増えると、レッスンで習ったことも自然に身につきやすくなりますよ。
まとめ
英会話学習は、子ども一人の頑張りだけではなかなか続けにくいものです。
だからこそ、保護者のやさしいサポートとフォローアップが何より大切です。
学習後の振り返りで気持ちを整理し、
小さな成功体験をたくさん積み重ねて自信を育て、
日常生活に英語を取り入れて「英語は身近で楽しいもの」と感じられる環境を作る。
これらの積み重ねが、お子さまの英語力アップと英語好きにつながっていきます。
「無理せず、親子で楽しみながら」続けることが成功の秘訣。
ぜひ今日からできることをひとつずつ試してみてくださいね。
お子さまの成長を温かく見守りながら、一緒に英語の世界を広げていきましょう!