カタカナ発音は卒業!伝わる英語は“フォニックス×アクセント”がカギ

「えっ、今の通じなかったの?」
一生懸命英語を話したのに、ネイティブに首をかしげられてしまった——。
そんな経験、ありませんか?
実はその原因、多くの場合“カタカナ発音”にあるんです。
どんなに単語や文法を覚えても、「音」が伝わらなければ意味がない。
でも大丈夫。
日本人にとって難しい英語の“発音”は、「フォニックス」と「アクセント」という2つのルールを知ることで、ぐっとネイティブに近づけます。
今回は、「通じる英語」に生まれ変わる第一歩として、“脱カタカナ発音”のためのコツと練習法をご紹介します!
目次
- ○ 1. なぜ英語の発音は難しいの?
- ○ 2. 英語の発音が上手くならない原因
- ・■ 原因1:母音を入れすぎてしまう
- ・■ 原因2:発音記号を知らずに音を曖昧にしている
- ・■ 原因3:アクセントの位置が違う
- ・■ 原因4:音のつながりを無視している
- ○ 3. まずは、英語の母音と子音を理解しよう
- ・■ 英語の母音の重要性
- ・■ 子音の特徴と日本語との違い
- ・■ 続けられる発音練習法とは?
- ○ 4. 「フォニックスとアクセントの理解」で変わる!伝わる英語の第一歩
- ・■ フォニックスってなに?
- ・フォニックスとは?
- ・なんでフォニックスが大事なの?
- ・いつから始めるのがいいの?
- ・■ アクセントとは?なぜ重要なの?
- ・アクセントってなに?
- ・アクセントがずれるとどうなるの?
- ・なぜ子どものうちからアクセントが大事なの?
- ・■ フォニックス×アクセントで伝わる英語に変わる!おすすめの学習法
- ○ 5. ネイティブのように発音が上手くなる練習ステップ5選
- ・■ ステップ1:アクセントを意識して強弱をつける
- ・■ ステップ2:音のつながり(リンキング)を学ぶ
- ・■ ステップ3:母音と子音の発音を丁寧に練習する
- ・■ ステップ4:シャドーイングでネイティブ音声を真似する
- ・■ ステップ5:発音記号を見ながら正しく音を理解する
- ○ 6. まとめ:発音が上手くなるには、カタカナ脱却と音のルール理解がカギ
1. なぜ英語の発音は難しいの?
「英語の発音って、なんでこんなに難しいの?」
そう感じたこと、きっと一度はありますよね。
単語の意味はわかるのに、自分が話した英語が伝わらない。
ネイティブの発音をマネしても、なんだかうまくいかない…。
実はこれ、“音のルール”を知らないまま話していることが原因かもしれません。
2. 英語の発音が上手くならない原因
「発音の練習してるのに、全然うまくならない…」
「ネイティブっぽく話せるようになりたいのに、何がダメなの?」
英語の発音をがんばっている人ほど、こうした悩みにぶつかりやすいものです。
でも実は、「がんばり方」が間違っているだけかもしれません。
今回は、発音がうまくならない人がハマりがちな4つの落とし穴をご紹介します。
あなたはいくつ当てはまりますか?
■ 原因1:母音を入れすぎてしまう
日本語は「アイウエオ」がベースなので、どうしても英語の音にも“母音”を入れてしまいがち。
たとえば「cat(キャット)」を「キャ・トゥ」と発音していませんか?
実際の発音は、口を大きく開けた“æ”の音+子音の組み合わせ。
「キャット」とカタカナで言うと、余分な母音(「ア」「ウ」など)が入り、ネイティブには通じにくくなります。
✅ 対策:まずは余分な母音をそぎ落とす意識を持ちましょう!
■ 原因2:発音記号を知らずに音を曖昧にしている
英語のスペルを見て「たぶんこう読むんでしょ?」と、耳で聞いたままマネしているだけでは限界があります。
たとえば「though」と「through」、スペルは似ていても、
発音は全く違いますよね。
✅ 対策:発音記号(IPA)を知ることが、最短ルート!
「正しい音」を目で見て確認できれば、ブレない発音が手に入ります。
■ 原因3:アクセントの位置が違う
意外と軽視されがちですが、アクセントの位置が違うだけで、通じなくなることがあります。
たとえば「present(プレゼント)」という単語。
アクセントが最初にくると「名詞:贈り物」、
後ろにくると「動詞:提示する」という全く別の意味になります!
✅ 対策:単語を覚えるときに、「どこが強く読まれるか」もセットで覚えるのが鉄則です。
■ 原因4:音のつながりを無視している
単語ひとつずつはキレイに発音できても、文章になると不自然になる…それは「音のつながり」を知らないから。
たとえば
“I want it.” は、「アイ・ウォント・イット」ではなく、
**「アイウォニッ(ト)」**のように音がつながって聞こえます。
✅ 対策:ネイティブの音声をシャドーイング(マネ)して、リズムごと身につけるのがおすすめ!
3. まずは、英語の母音と子音を理解しよう
「英語の発音がうまくならない…」
そう感じている人の多くが、実は英語の“音のルール”を知らずに感覚で発音しているのです。
でも、英語の発音はセンスではなく、ルールを知ればグッとラクになります。
そのカギとなるのが、母音(vowel)と子音(consonant)。
これらの仕組みを理解するだけで、ネイティブっぽい発音への近道が見えてきます。
今回は、英語の母音と子音が日本語とどう違うのか、どう練習すればいいのかをわかりやすく解説します!
■ 英語の母音の重要性
〜発音がグンと伝わりやすくなるカギ〜
英語の勉強をしていると、「単語は覚えたのに通じない…」「リスニングが苦手…」と感じることはありませんか?
その原因のひとつが、英語の「母音(ぼいん)」の発音にあるかもしれません。
今日は、英語を話す・聞くうえでとても大事な「母音」についてお話します。
◎ 英語の母音ってなに?
英語の母音(vowel)は、「a / e / i / o / u」などの音です。
でも実は、英語の母音の種類は日本語よりもずっと多くて複雑。日本語の「あ・い・う・え・お」だけではカバーできない音がたくさんあります。
たとえば、次の単語を見てみましょう:
ship(船)
sheep(羊)
日本語にするとどちらも「シップ」と聞こえそうですが、"i" の母音が違うだけで意味が全く変わるんです。
◎ なぜ母音が大事なの?
1. 正しく発音しないと、通じない!
英語は母音が少し違うだけで、別の単語になってしまうことがよくあります。
つまり、子音(k, s, t など)よりも母音のほうが、意味の違いに直結しやすいのです。
■ 子音の特徴と日本語との違い
〜「同じように聞こえるのに通じない…」その理由とは?〜
英語を勉強していて、「言っているつもりなのに伝わらない」「カタカナで覚えたのに通じない」そんな経験はありませんか?
それ、実は英語と日本語の“子音”の違いに原因があるかもしれません。
今回は、英語の子音の特徴と、日本語との違いについて分かりやすく解説します!
◎ 子音ってなに?
子音(Consonant)は、「b / c / d / f / g / h...」など、口や舌、喉などで空気の流れを止めたり狭めたりして作る音のことです。
英語では、子音が強く・はっきり・細かく区別されています。一方、日本語はやわらかくて、空気の流れをそこまで止めない音が多いんです。
◎ 英語の子音の特徴
1. 空気を強く使う音が多い
英語では、たとえば「p」や「t」などは勢いよく息を吐いて発音します。
一方、日本語の「パ」や「タ」は、そこまで強く息を出しません。
▼例:
英語の「pen(ペン)」= 息を強く「プッ」と出す
日本語の「ペン」= 息をほとんど出さずに「ペン」
この違いが、ネイティブに通じるかどうかを左右するんです!
■ 続けられる発音練習法とは?
〜1日5分でOK!ムリなく習慣にするコツ〜
「英語の発音、練習したいけど続かない…」
「がんばろうと思っても、忙しくてできなかった…」
こんな経験、ありませんか?
発音練習は大切だと分かっていても、毎日やるのはちょっとハードルが高いもの。
でも実は、ちょっとした工夫で「無理なく・楽しく・毎日できる」ようになります。
今回は、英語初心者や小学生でも取り組みやすい、続けられる発音練習法をご紹介します!
◎ 続けるコツ①:「1日1フレーズ」でOK!
最初から「毎日30分やろう!」と思うと、三日坊主になってしまいます。
まずは、“1日1フレーズ”を声に出すだけでOK!
例えば:
“I see.”
“Really?”
“That’s great!”
など、短くてよく使うフレーズを選びましょう。
声に出すことで、口の動き・音の感覚が自然に身につきます。
◎ 続けるコツ②:スマホを味方にする
発音練習には、スマホがとても役立ちます!
おすすめは:
発音アプリを使ってネイティブ音声をマネする
自分の声を録音して、聞き返す
お気に入りの英語アニメやYouTubeで「まねっこ」
※ディズニー映画もおすすめです!
「録音する」という意識をもつだけで、丁寧に発音するクセがつきますよ。
◎ 続けるコツ③:「相槌フレーズ」を覚える
英会話でよく使われる「相槌フレーズ」は、短くて口になじみやすいので、発音練習にぴったり!
例えば:
“Oh, really?”(へぇ、ほんと?)
“I see.”(なるほど)
“That’s nice.”(それいいね)
このようなフレーズを1日1回だけでも声に出すと、「英語の口」がどんどん育っていきます。
◎ 続けるコツ④:家族と一緒にやってみる
お子さんの場合は、家族の協力がカギ!
「今日のひとこと英語!」として、毎日夕飯のときに1フレーズ言ってみるなど、日常の中に取り入れると習慣化しやすくなります。
親子でまねっこゲームのように取り組むのもおすすめです♪
◎ 続けるコツ⑤:「完ぺきじゃなくてOK」と思うこと
発音練習でいちばん大事なのは、間違えても続けること。
「正しく言えないから恥ずかしい」と思ってやめてしまうのはもったいない!
「ちょっとずつ、毎日」が、いちばんの近道です。
4. 「フォニックスとアクセントの理解」で変わる!伝わる英語の第一歩
「なんで通じないんだろう…?」
英語をがんばって話しているのに、相手に聞き返されてしまう——そんな経験をしたことはありませんか?
実はそれ、「単語の読み方」や「アクセントの位置」が原因かもしれません。
英語には「フォニックス」という“つづりと音のルール”があり、さらに「アクセント(強く読むところ)」が意味や聞こえ方を大きく左右します。
この2つを知るだけで、「え?それ英語だったの?」が、「Wow! Good English!」に変わるかも!
今回は、英語を“通じる音”で話せるようになる第一歩、フォニックスとアクセントの基本をわかりやすく解説します。
■ フォニックスってなに?
~英語の“音”のルールを学ぶはじめの一歩~
「フォニックスってよく聞くけど、実際なに?」
「うちの子には必要?」
そんな疑問を持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、英語学習の土台づくりにとても大切な「フォニックス」について、わかりやすくご紹介します。
フォニックスとは?
フォニックス(Phonics)は、英語のつづりと発音のルールを学ぶ方法です。
英語は、日本語のように「ひらがな=音」とならず、文字と音が一致しないことが多いですよね。
たとえば、
“a”は「エー」とは読まず、「ア」と発音されることがある。
“c”は「ク」と読んだり、「ス」と読んだり。
こうした**アルファベットの「音のルール」**を教えてくれるのがフォニックスです。
なんでフォニックスが大事なの?
フォニックスを学ぶことで、子どもたちは次のような力を身につけていきます:
知らない単語でも読めるようになる
正しい発音で話せるようになる
英語への苦手意識が減る
たとえば、“cat”という単語を見たとき、フォニックスを知っていれば
「cはク、aはア、tはト。だから、キャット!」と自分で読めるようになります。
これは「暗記」に頼らない、“自分で読める力”につながるのです。
いつから始めるのがいいの?
フォニックスは、小学校低学年くらいからのスタートがおすすめです。
特に、英語に初めて触れるお子さんにとっては、まず“音と文字のつながり”をしっかり身につけることで、
その後「話す・聞く・読む・書く」のすべてのスキルがスムーズになります。
■ アクセントとは?なぜ重要なの?
~伝わる英語に欠かせない「音のリズム」~
英語の授業やオンライン英会話で「アクセントが大事!」と聞いたことはありませんか?
でも、そもそもアクセントって何? どうしてそんなに大切なの?
今回は、英語の「アクセント」について、親子で一緒に学べるようにわかりやすくご紹介します。
アクセントってなに?
アクセントとは、「言葉の中で特に強く発音する部分(音節)」のことです。
たとえば、こんな英単語を見てみましょう:
banana(バナナ)
→ 発音は「buh-NA-nuh」。真ん中の「NA」が強く言われます。
happy(ハッピー)
→ 発音は「HAP-py」。最初の「HAP」が強くなります。
このように、英語では単語の中に「山のように高く、強く」言う場所があり、それを「アクセント」と呼びます。
アクセントがずれるとどうなるの?
アクセントが違う場所についてしまうと、相手に伝わりづらくなったり、まったく違う言葉に聞こえてしまったりすることがあります。
たとえば:
record(名詞:レコード) → アクセントは最初の「RE」
record(動詞:記録する) → アクセントは後ろの「CORD」
同じつづりなのに、アクセントが違うだけで意味も変わってしまうんです。
なぜ子どものうちからアクセントが大事なの?
子どもの耳はとても柔軟で、音の違いを自然に吸収できる黄金期です。
この時期に正しいアクセントを身につけておくと、将来「通じる英語」を話す力がぐんと伸びます。
また、正しいアクセントを覚えることで:
英語のリズムに慣れやすくなる
リスニング力がアップする
発音全体が自然になる
といったメリットもあります。
■ フォニックス×アクセントで伝わる英語に変わる!おすすめの学習法
① 歌やチャンツでリズムを覚える
英語には日本語にない“リズム”があります。
フォニックスソングやチャンツ(リズム読み)を使うと、音とアクセントを体で覚えることができます。
親子で一緒に歌っても◎!
② 声に出して読む「リピート練習」
音声付き絵本や動画を活用して、聞いた音をまねして発音。
特に**「強く読む音」「短く読む音」**に注目してまねしてみましょう。
③ ネイティブと話す機会を作る
オンライン英会話などで、実際に使う場面があると、学んだフォニックスやアクセントの感覚がしっかり定着します。
④ アルファベット+音+単語の3つセットで覚える
Aを学ぶときに、「エー」ではなく「アッ(a)」+「apple」のように、文字・音・単語をセットで学ぶと、記憶に残りやすくなります。
続けるコツは「楽しい」こと!
子どもにとって一番大事なのは、「英語って楽しい!」という気持ち。
フォニックスやアクセントは、音遊びの感覚で楽しく学ぶことができるので、学習の導入にもぴったりです。
5. ネイティブのように発音が上手くなる練習ステップ5選
~「英語っぽく話せる!」は練習でつくれる~
「うちの子、単語は覚えてるけど、なんだかカタカナ英語っぽい…」
「発音が通じなくて、ちょっと恥ずかしそう…」
そんなお悩み、実はとってもよくあるものです。
でも大丈夫!発音はコツをつかんで、繰り返し練習すれば必ず上達します。
今回は、おうちで今日からできる「ネイティブみたいに発音がうまくなる5つのステップ」をご紹介します。
英語がもっと好きになる“音の練習”、親子で楽しくはじめてみましょう♪
■ ステップ1:アクセントを意識して強弱をつける
~伝わる英語のカギは「音のリズム」~
英語には、日本語にはない「リズム」があります。
そのリズムの中心になるのが「アクセント」。
つまり、**単語の中で“どこを強く読むか”**を意識することが、発音上達の第一歩です。
たとえば…
banana は「バナナ」ではなく、「buh-NA-nuh」
happy は「ハッピー」ではなく、「HAP-py」
このように、強く読む音節をハッキリさせるだけで、グッとネイティブっぽく聞こえるんです。
こんな練習がおすすめ!
〇音声を聞いて、どこが強く言われているかをまねしてみる
〇単語の中で「山」と「谷」を意識しながら声に出す
〇親子でクイズ形式にして「どこがアクセント?」と当てっこしてみる
英語は「強く読む音」と「軽く読む音」がハッキリしている言語です。
最初はちょっと大げさなくらい強弱をつけてみるのがおすすめです♪
■ ステップ2:音のつながり(リンキング)を学ぶ
~「単語」じゃなくて「フレーズ」で聞こえる!~
ステップ1で学んだ「アクセント」で音の強弱がわかるようになったら、
次は**「音のつながり=リンキング」**にチャレンジ!
英語は、単語と単語をなめらかにつなげて発音するのが特徴です。
そのため、教科書通りに1語ずつハッキリ言っても、
ネイティブには「不自然」に聞こえてしまうことがあります。
たとえば…
get it(ゲット・イット)→ ネイティブ風だと「ゲリッ」
pick up(ピック・アップ)→ 「ピカップ」
want to(ウォント・トゥ)→ 「ワナ」
このように、音と音がくっついたり、消えたり、変わったりするんです。
こんな練習がおすすめ!
〇ネイティブの音声をまねして、フレーズごとに発音してみる
〇お気に入りの短い英語フレーズを毎日声に出す(例:I got it! / What is it? など)
〇音の変化を「まちがい」と思わず、「自然な変化」として受け入れる!
「こんなふうに発音していいんだ!」と気づけると、英語を話すのがぐんと楽しくなります。
リンキングは、ネイティブらしい“なめらかさ”への近道です♪
■ ステップ3:母音と子音の発音を丁寧に練習する
~“聞こえない音”にこそ、伝わるヒントがある!~
英語の発音が「なんだか違う…」と言われてしまう原因のひとつが、母音(あ・い・う・え・おの音)と子音(それ以外の音)の違いをしっかり聞き分けられていないこと。
特に日本語にない音や、似ているようで違う音は、意識して練習しないと気づきにくいものです。
たとえば…
r と l のちがい:「right(ライト)」と「light(ライト)」は、日本語では同じ“ラ行”でも、英語では全く別の音!
th の音:「thank you」は「サンキュー」ではなく、**舌を軽く出して「θ(スィ)」**の音を出すのが正解です。
短い母音 vs 長い母音:「ship(船)」と「sheep(羊)」のように、母音の長さだけで意味が変わることも。
こんな練習がおすすめ!
〇ネイティブの口の動きを動画で見て、まねして発音してみる
〇「r」「l」「th」などの苦手音を集中的に練習する時間を作る
〇声に出して読んだ後、自分の声を録音して聞いてみる
大切なのは、「間違えないこと」ではなく、「ちがいに気づくこと」。
少しずつ丁寧に練習していくことで、伝わる発音に近づいていきます♪
■ ステップ4:シャドーイングでネイティブ音声を真似する
~“聞く”と“話す”を同時にトレーニング!~
英語の発音をもっと自然にしたいなら、シャドーイングはとても効果的な練習法です。
シャドーイングとは、ネイティブの音声を聞きながら、少し遅れて同じように声に出す練習のこと。
まるで「影(shadow)」のように、相手の発音・リズム・イントネーションをそのまま真似するから「シャドーイング」と呼ばれています。
どうして効果的なの?
〇音を聞く力(リスニング)と、声に出す力(スピーキング)が同時に鍛えられる
〇自然なイントネーションやリズムが体にしみこむ
〇意識しなくても「通じる発音」に近づくことができる
こんな練習がおすすめ!
〇好きな英語のアニメやYouTubeを使って、1フレーズずつシャドーイング
〇1日3分、耳で聞こえた通りに「モノマネ」する気持ちで声に出す
〇はじめはスクリプト(字幕)ありで、慣れてきたら字幕なしにも挑戦!
最初はうまくまねできなくても大丈夫。大切なのは「真似するつもりで、声に出す」こと。
毎日少しずつ練習すれば、耳も口も“英語の感覚”に近づいていきますよ♪
■ ステップ5:発音記号を見ながら正しく音を理解する
~カタカナに頼らない、“ホンモノの音”を知ろう~
英単語を覚えるとき、「カタカナ読み」に頼っていませんか?
実はそれが、ネイティブに通じない発音の原因になっていることが多いんです。
そこで役に立つのが、発音記号。
英語にはそれぞれの音を正確に表す記号があり、それを知ることで正しい口の形・舌の使い方・音の出し方がわかります。
たとえば…
/i/(短い「イ」)と /iː/(長い「イー」)は、「ship(船)」と「sheep(羊)」のちがいに。
/æ/ は「apple(リンゴ)」の「あ」と「え」の中間の音。
/θ/ は「thank」の最初の音。舌を歯の間に軽く出して「スィ」に近い音。
こんな練習がおすすめ!
〇単語を調べるとき、発音記号も一緒に見るクセをつける
〇発音記号ごとのネイティブ音声を聞いて、ひとつずつまねする
〇まちがいやすい記号(r, l, th, v など)だけでも集中してチェック!
発音記号は、「見てもよくわからない…」と感じるかもしれません。
でも、発音の地図のようなものと考えれば、意味がわかってくるはずです。
コツコツ練習を続けるうちに、「これはこの音だ!」とわかるようになり、
カタカナ英語を卒業して、“通じる発音”にどんどん近づいていきますよ!
6. まとめ:発音が上手くなるには、カタカナ脱却と音のルール理解がカギ
英語の発音をネイティブのように上手にするには、ただ真似をするだけでは足りません。
ポイントは、**「カタカナに頼らず、音のルールを理解すること」**です。
私たち日本人が英語の発音に苦手意識を持ちやすいのは、
英語特有のリズム・音のつながり・発音記号の感覚が、日本語とまったく違うから。
だからこそ、
アクセントやリンキング(音のつながり)を意識する
母音・子音の正確な発音を知る
シャドーイングで自然なリズムを身につける
発音記号から正しい音をイメージする
といった、“音のしくみ”に基づいた練習がとても大切なんです。
最初はうまくいかなくても大丈夫。
ひとつひとつの音に向き合っていけば、必ず「通じる英語」に近づいていきます。
発音が変わると、自信も変わる!
今日から少しずつ、カタカナ英語から卒業して、"伝わる英語"を目指していきましょう!